検査機器のご案内
自動血球計算機
赤血球や白血球の数を調べて、貧血や感染症の診断などに役立てます。数値に異常があった場合や感染症などが疑えるケースでは、必ず血液塗沫検査も実施し、詳しく診断しています。
血液生化学検査機器
肝臓や腎臓など、いろいろな臓器の状態を把握するためのものです。院内で行うため、血液検査結果は数分で得られます。そのため、急患の時でも対応することができます。採血ができれば、鳥やウサギなどのエキゾチックアニマルも測定することができます。
院内で行う血液検査とは別に、普段の健康診断(ドッグドックやキャットドック)などは、血液検査会社を利用(外注検査)も利用します。外注の方が低コストで多くの検査項目を調べることができますが、検査結果が出るまで数日かかります。
ポータブルエコー
エコーは、水分を黒く写し、骨、空気、脂肪、結石などを白く映す性質があり、お腹の臓器をリアルタイムで見るのに欠かせません。そのため、妊娠の診断では赤ちゃんが生きているかを調べることもでき、大変有効です。
プローブは汎用性のマイクロコンベックス7.5HZを使っています。
レントゲン
環境への配慮と撮影失敗を少なくするため、FCR(富士コンピューテッドラジオグラフィ)を導入しています。FCRはX線画像情報をデジタル化するため、部位・目的に応じて画像処理を行うことができるため、診断に非常に威力を発揮します。また、撮影したデータはパソコンで管理することができるため、過去の結果と見比べることも簡単に行えます。高い出力も出せるので大型犬もきれいに撮影できます。
また、レントゲン情報を透視用のテレビカメラでリアルタイムで観察できる透視機能もあります。透視機能は、腸蠕動の観察、骨折手術中の整復確認(特に創外固定)、フィラリアの吊り出し術などに威力を発揮します。
血圧計
人では血圧測定は日常的に行われています。犬・猫においても、血圧は診察において重要なデータです。
正常時の血圧を知ることができていれば、高血圧にすぐに対応することができるため、当院ではフィラリア症予防の開始時期(5月ごろ)に行う血液検査では必ず血圧も測定しています。
心電計
心臓の筋肉が全身に血液を循環させるために拡張と収縮を繰り返します。このとき、微弱な電流が心臓の中で発生します。その変化を波形として記録することができる機械が心電計です。波形は病気によって特徴的に変化するため、これを用いて診断することができます。
心電図検査は体の3か所にクリップ状の電極を付けて観察します。観察時間は30秒程度で、どのような体勢(お座り、立ったまま、寝そべった状態など)でも検査ができます。