フードやおやつの脂質が多かったり甲状腺機能低下症などのホルモンの病気で高脂血症になると、胆嚢に泥状物が詰まったり、胆管閉塞になって胆嚢の切除が必要になることがあります。胆嚢から排泄される胆汁は、胆管を通り膵管と合流して総胆管として十二指腸に開口するため、特にダックスが膵炎を起こすと胆管閉塞になることが多いようです。当院で手術した症例もダックスで、ブレンダZなどの内科治療で改善が見られなかったため、胆嚢摘出手術を実施しました。術後すぐに嘔吐の消失や食欲の改善が見られましたが、1カ月くらいは黄疸や肝・胆管の酵素の上昇が続きました。2ヵ月ほどで、黄疸や酵素の数値も低下しました。